今月の主題 見えてきた腎疾患
基本的診断法update
腎生検
吉村 吾志夫
1
,
菅谷 陽一
1
,
佐藤 良和
1
1昭和大学藤が丘病院腎臓内科
pp.1907-1909
発行日 1995年10月10日
Published Date 1995/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402903866
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ポイント
●糸球体疾患の診断において腎生検は必須の検査法である.
●積極的な腎生検の施行が必要だが,適応症例の厳密な選択が必要である.
●In situ hybridization法によって生検腎組織上で成長因子やサイトカインの発現を遺伝子レベルで観察可能である.
●TGF-βはメサンギウム細胞からの細胞外基質産生を刺激し,糸球体硬化進展への重要なメディエーターである.
●TGF-βは腎疾患における間質の線維化のメディエーターとしても重要である.
●PDGFはラット実験腎炎のみでなく,ヒトの増殖性腎炎においても重要なメディエーターである.
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