今月の主題 見えてきた腎疾患
腎疾患を持つ患者の外来一般診療
無症候性蛋白尿・血尿患者をどうフォローするか
島田 美貴
1
,
富野 康日己
1
1順天堂大学医学部腎臓内科
pp.1911-1915
発行日 1995年10月10日
Published Date 1995/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402903867
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
ポイント
●尿検で異常を指摘された場合,まず生理的変動,検査誤差を除外し,何度か検査を施行して,再現性を確認する.
●尿蛋白/クレアチニン比は24時間尿蛋白排泄量と良い相関を示す.
●24時間尿蛋白排泄量が1.0gを越える場合,専門医へ紹介する.
●血尿・蛋白尿合併例は腎実質性障害の可能性が高い.
●血尿単独の場合でも,その後の蛋白尿合併の有無を経過観察する必要がある.
●高齢初発の血尿例では,悪性疾患の鑑別を必ず施行する.
Copyright © 1995, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.