Medicina(Tokyo) Volume 32, Issue 8 （August 1995）

medicina 32巻8号（1995年8月発行）

今月の主題急性心筋梗塞Q＆A

発生機序と病態をめぐって

冠攣縮で急性心筋梗塞は発症するか小川久雄 ¹ , 泰江弘文 ¹ ¹熊本大学医学部循環器内科 pp.1472-1474

発行日 1995年8月10日 Published Date 1995/8/10

DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402903775

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ポイント

●冠攣縮は，急性心筋梗塞の発症要因となり得る．

●冠攣縮により，thrombin生成から凝固カスケードの亢進が引き起こされ，冠攣縮から冠動脈血栓の形成，ひいては急性心筋梗塞発症へと進展する可能性がある．

●冠動脈のプラーク損傷部位には血小板が凝集しやすく，その結果，血小板由来のトロンボキサンA₂，ロイコトリエン，ヒスタミン，セロトニンなどが放出される．これらの血管収縮物質は冠攣縮を誘発し，その部位での血栓形成へと進展していく．

基本情報

電子版ISSN 1882-1189 印刷版ISSN 0025-7699 医学書院

労作によりおこる冠攣縮泰江弘文 , 中村夏樹 , 藤井裕巳 , 久木山清貴 , 木村忠司医学書院呼吸と循環
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冠攣縮が主たる発症機転と考えられた急性心筋梗塞の1例加藤律史 , 浜田寛昭 , 只野豊 , 林克己 , 繁英樹 , 丸山寿晴 , 西岡利彦 , 宮本明 , 尾形滋 , 大冨真吾 , 太田怜医学書院呼吸と循環
39巻 7号（1991年7月） pp.709-713
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冠攣縮による2次的血栓形成が発症機転として推定された急性心筋梗塞の1例門脇謙 , 佐藤匡也 , 阿部芳久 , 柳谷直樹 , 熊谷正之医学書院呼吸と循環
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