今月の主題 急性心筋梗塞Q&A
発生機序と病態をめぐって
なぜ不安定狭心症は急性心筋梗塞症に移行しやすいか
野々木 宏
1
1国立循環器病センター心臓内科(内科系心臓集中治療科)
pp.1469-1471
発行日 1995年8月10日
Published Date 1995/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402903774
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
ポイント
●不安定狭心症の病態は多様である.
●薬物治療抵抗性のもので発作時にST上昇をきたすものは血栓が関与する.
●血栓の関与は,冠動脈造影,内視鏡,病理像,ヘパリンやアスピリンによる病像の安定化から明らかとなる.
●不安定狭心症と急性心筋梗塞症の病態は共通するところが多く,急性冠動脈症候群と呼ばれる.そのため,不安定狭心症から急性心筋梗塞症への移行は生じやすい.
Copyright © 1995, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.