今月の主題 内科エマージェンシー
疾患別内科エマージェンシー
不安定狭心症
鈴木 紳
1
,
川岸 直子
1
,
榊原 雅義
1
1榊原記念病院循環器内科
pp.2140-2143
発行日 1994年10月10日
Published Date 1994/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402903002
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ポイント
●不安定狭心症は入院を原則として,心筋梗塞に準じた濃厚な治療を行う.
●薬剤は初めから硝酸薬,Ca拮抗薬,β遮断薬,ニコランジルなどを十分量投与し,必要に応じて抗凝固・血栓薬を投与する.
●十分な薬剤でもコントロールができないときには,大動脈内バルーンパンピングを行うか冠動脈造影を緊急に行う.
●冠動脈造影の結果によっては,緊急の血行再建術(血栓溶解療法,PTCA,冠動脈バイパス術など)を行う.
●薬剤抵抗性と判断した時点で,専門医にコンサルトすることが望ましい.
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