今月の主題 消化器疾患の画像診断
微小病変の画像診断—選択と読み方
肝臓
平井 賢治
1
,
小野 尚文
2
,
伊集院 裕康
2
1平井内科
2久留米大学医学部第2内科
pp.150-153
発行日 1995年1月10日
Published Date 1995/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402903471
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
ポイント
●小さな肝細胞癌では,腫瘍マーカー(AFP,PIVKA-II)は陰性例が多い.早期発見には,腹部エコーによる慢性肝疾患の定期的フォローアップが必須である.
●組織学的には高分化型肝癌が多く,動脈血流は乏しい.
●DSAでは腫瘍濃染像がなく,dynamic CTでは,early phaseでhigh density areaとならない.MRIではT1強調像のみ高信号を示すものが多い.
●肝癌類似病変との鑑別は,画像診断のみでは難しい.
Copyright © 1995, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.