今月の主題 内科エマージェンシー
疾患別内科エマージェンシー
急性膵炎
杉山 恵一
1
,
中野 哲
1
1大垣市民病院消化器科
pp.2190-2193
発行日 1994年10月10日
Published Date 1994/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402903018
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ポイント
●急性膵炎の病態は成因,病期,重症度により大きく異なり,時間とともに刻々と変化する.したがって,早期の正確な成因分析と重症度判定が必要である.
●重症膵炎の予後は,多臓器不全と壊死巣感染を含む重症感染症,膿瘍や腹腔内出血などの後期合併症に大きく左右される.
●膵炎の治療においては,絶えず上記を念頭に置いた適切な治療が必要であり,さらには外科的治療の時期を失することのないように対処しなくてはならない.
●胆石膵炎には原因疾患である胆道病変と,結果としての急性膵炎の2つの病態が存在し,それぞれの病態の程度により,予後も大きく異なる.
●病態の正確な把握と,その病態に応じた治療を早期に開始することが重要である.
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