今月の主題 Common Diseases リアルタイムの診断・治療手順
消化器疾患
膵炎
杉山 恵一
1
,
中野 哲
1
1大垣市民病院・消化器科
pp.631-633
発行日 1992年4月10日
Published Date 1992/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402901455
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膵炎は急性膵炎と慢性膵炎に大きく分類される.一般に急性膵炎と慢性膵炎の急性増悪期の臨床像は表1の臨床診断基準に示すごとく,急性の腹痛発作と膵酵素の上昇,画像診断での膵の異常が特徴である.特徴的な臨床所見に乏しい慢性膵炎の緩解期や無痛性膵炎のような例外的な膵炎もみられるが1),本稿ではcom-mon diseaseとしての膵炎という観点から,臨床症状の強い急性膵炎あるいは慢性膵炎急性増悪期に焦点をしぼり,その診断・治療をいかにすすめていくべきかを日常臨床に即した形で概説する.
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