増刊号 これだけは知っておきたい薬の使い方
Ⅴ 消化器疾患治療薬
胆・膵疾患
147.急性膵炎の薬物治療
中野 哲
1
1大垣市民病院・消化器科
pp.2110-2111
発行日 1987年9月30日
Published Date 1987/9/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402221267
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急性膵炎の診断
急性膵炎は,何らかの原因により,膵の防御機構が破綻をきたし,膵酵素の活性化により膵が自己消化を起こすのが本態である.
診断は典型的な悪心,嘔吐を伴う上腹部の激痛発作と,血清アミラーゼ(とくにP型のアミラーゼ)の著明な上昇によってなされることが多いが,時には尿アミラーゼ,あるいはリパーゼ,エラスターゼ,トリプシンなどの他の膵酵素,あるいはPSTIの異常高値を参考にしたり,US,CTなどの画像診断が有用なことがある1).
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