今月の主題 消化器薬の使い方—その効果と限界
膵疾患
慢性膵炎の薬物療法
杉山 恵一
1
,
中野 哲
1
1大垣市民病院・消化器科
pp.694-696
発行日 1991年4月10日
Published Date 1991/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402900838
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ポイント
慢性膵炎代償期の治療
1)疼痛の軽減・除去:抗コリン剤,Oddi筋弛緩剤,中枢性鎮痛剤,麻薬,消炎鎮痛剤,向精神薬(精神安定剤,抗うつ剤)
2)膵液・胃液分泌の抑制:制酸剤,粘膜局所麻酔剤,消化酵素剤,H2受容体拮抗剤
3)膵酵素逸脱に対する治療:各種蛋白分解酵素阻害剤の使用
4)感染・合併症の予防:抗生物質の投与慢性膵炎非代償期の治療1)膵外分泌低下による消化吸収不良に対する治療:消化酵素剤,ビタミン剤,経腸栄養剤
2)糖尿病に対する治療:インスリン療法その他の薬物療法
膵石溶解療法,セクレチン療法,CCK受容体拮抗剤など
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