今月の主題 水電解質・酸塩基平衡の調節とその異常
体内Na量(体液量)の調節とその異常
体内Na量(体液量)の異常による症状
土谷 健
1
,
渡辺 由香
1
,
二瓶 宏
1
1東京女子医科大学第4内科
pp.1859-1861
発行日 1994年9月10日
Published Date 1994/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402902934
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ポイント
●体内Na量のバランスは細胞外液量に反映される.
●血清Na値の変動とは区別して考える必要がある.
●体内Na量の過剰は間質液や循環血漿流量の増加により,浮腫や血圧の上昇を引き起こす.
●体内Na量の欠乏は細胞外液量の減少をきたし,臨床上では脱水症として理解されている.
●脱水症は,Na,水分それぞれの欠乏の程度により病態生理が異なり,臨床症状,検査所見に相違がみられる.
●理学所見は細胞外液量の変化の診断に重要な役割を演じる.
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