今月の主題 輸液・栄養療法
電解質輸液の基本的ルール
水,Naの投与量とスピード
内田 俊也
1
,
黒川 清
1
1東京大学医学部・第4内科
pp.2768-2770
発行日 1988年12月10日
Published Date 1988/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402222224
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一般的に水,Naの輸液を必要とする病態はいわゆる脱水症であり,細胞外液量の減少した状態である.浮腫性病態で細胞外液量の減少していない症例においても輸液を行うことはあるが,ここでは扱わない.脱水症には水とNaの欠乏が伴うが,いずれが多く欠乏するかによって等張性脱水,高張性脱水および低張性脱水の3型に大別される.各々のタイプにつきその病態について考察しながら,輸液の正しい行き方について述べる.
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