今月の主題 神経疾患の画像診断
白質病変—MRを中心に
脱髄疾患
百島 祐貴
1
,
志賀 逸夫
1
1慶應義塾大学医学部放射線診断科
pp.1683-1685
発行日 1994年8月10日
Published Date 1994/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402902901
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
ポイント
●多発性硬化症の脱髄巣は,T2強調画像で高信号に認められる.
●多発性硬化症の診断において,T2強調画像は最も鋭敏度の高い検査手段である.
●脱髄巣の増強効果は,病変の活動性を反映している.
●虚血性病変との鑑別には,脳梁下面に好発すること,脳室壁に垂直な長軸を有する長円形病変がみられること,などが参考になる.
●急性散在性脳脊髄炎は,多発性硬化症類似のMRI所見を呈する.
Copyright © 1994, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.