特集 頭部のcommon diseaseにみる非典型的画像所見
脱髄性疾患
大浦 達史
1
,
立川 裕之
1
,
三木 幸雄
1
1大阪公立大学大学院医学研究科放射線診断学・IVR学
キーワード:
多発性硬化症
,
視神経脊髄炎関連疾患
,
MOG抗体関連疾患
,
急性散在性脳脊髄炎
Keyword:
多発性硬化症
,
視神経脊髄炎関連疾患
,
MOG抗体関連疾患
,
急性散在性脳脊髄炎
pp.443-451
発行日 2024年3月25日
Published Date 2024/3/25
DOI https://doi.org/10.15105/GZ.0000005406
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● 多発性硬化症は,動脈硬化による小血管病や他の脱髄性疾患との鑑別が問題となるが,磁化率強調像でのcentral vein sign,iron rim signが特徴的な所見として最近注目を浴びている.
● 多発性硬化症は腫瘤状の形態を呈することがあり,腫瘍性病変との鑑別に単純CTなどが有用となる.また,視神経以外の脳神経に造影効果を認めることがある.
● 視神経脊髄炎関連疾患は広範な大脳病変,MOG抗体関連疾患は皮質性脳炎・髄膜炎様所見を呈することがある.
● 急性出血性白質脳炎は,急性散在性脳脊髄炎の劇症型と考えられている脱髄性疾患で,内部出血がみられる点が鑑別となる.
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