カラーグラフ 生検による組織診断・6
消化管(II)
滝澤 登一郎
1
1東京都立駒込病院病理科
pp.1267-1274
発行日 1994年6月10日
Published Date 1994/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402902807
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食道癌の生検診断
食道は文字通り食物が通過する管腔臓器であり,esophagusとしては“内なる口”である.この機能目的に従って,食道粘膜は重層扁平上皮によって被覆され,上皮下には粗な結合織,小血管,リンパ管,それに多少の付属腺が介在するのみで,比較的単純な器官構成となっている(図1).食道に発生する病態も比較的単純で,主な生検組織診断の問題は早期食道癌の診断に集約される.
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