今月の主題 臨床医のための栄養ガイダンス
病態別栄養管理と指導の実際
アレルギー性疾患
原田 敬之
1
1東京女子医科大学附属第二病院皮膚科
pp.1232-1233
発行日 1994年6月10日
Published Date 1994/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402902798
- 有料閲覧
- 文献概要
ポイント
●蕁麻疹のなかで食物アレルギーによるものは必ずしも多くない.
●蕁麻疹などI型アレルギーによる場合は,IgE RAST,皮内テスト,スクラッチテストなどにより原因を確定し得る.
●ソバなどによる重症のI型アレルギーは皮内テストによりショックを起こす危険性もあり,慎重に検査を行う必要がある.
●アトピー性皮膚炎において,食物アレルギーが確実に関与しているか否かを科学的に決定することは困難である.
●食事療法は慎重に,社会的要因を十分に考慮しつつ,栄養不良に陥らないように行う.
Copyright © 1994, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.