今月の主題 臨床医のための栄養ガイダンス
病態別栄養管理と指導の実際
骨粗鬆症
宮尾 益理子
1
,
中村 哲郎
1
,
折茂 肇
2
1東京都老人医療センター内分泌科
2東京大学医学部老年病学
pp.1228-1230
発行日 1994年6月10日
Published Date 1994/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402902797
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ポイント
●骨粗鬆症の発症・骨折の予防には,最大骨量を増やし,その後の骨量減少を防止する努力が必要で,そのためにはカルシウム摂取が不可欠である.
●現在の日本人のカルシウム摂取量は目標の600mgにも満たず,意識的な摂取が必要で,含有量からも吸収率の面からも,牛乳および乳製品が勧められる.
●リン・蛋白質の過剰摂取,ビタミンD不足はカルシウムバランスを負に傾け,骨量減少を助長する可能性がある.全体的に,バランスのとれた食事を心がけることが大切である.
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