今月の主題 臨床医のための栄養ガイダンス
病態別栄養管理と指導の実際
冠動脈疾患
半田 俊之介
1
,
高橋 栄一
2
1東海大学医学部第1内科
2慶應義塾大学医学部内科
pp.1197-1199
発行日 1994年6月10日
Published Date 1994/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402902788
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ポイント
●冠動脈疾患の一次および二次予防に冠危険因子の管理治療は不可欠である.特に高脂血症,血清コレステロール値が最重要因子とされる.因子が重複した場合には危険度が増幅する.
●食事療法による管理治療が可能なのは,高脂血症,高血圧症,糖尿病,肥満,高尿酸血症である.アルコール,コーヒーなどの嗜好食品についても配慮が必要である.
●食事療法の効果は,個々の患者でこれらの要因がどの程度関与しているかによって異なる.
●食事に関する大規模な介入試験の成績から,栄養の管理と指導により冠動脈疾患の発症頻度は半減することが明らかである.
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