特集 血栓症と血小板凝固線溶系検査
血栓性疾患と検査
1.冠動脈疾患
野村 周三
1
,
本宮 武司
1
Shuzo NOMURA
1
,
Takeshi MOTOMIYA
1
1東京都立広尾病院循環器科
pp.232-235
発行日 1996年10月30日
Published Date 1996/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542903135
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はじめに
循環器診療における狭心症や心筋梗塞症といった虚血性心疾患の占める割合は大きい.急性心筋梗塞症や不安定狭心症の発症,および冠動脈血栓溶解療法後や経皮的冠動脈形成術(PTCA)後あるいは冠動脈バイパス手術後の急性閉塞や慢性期再狭窄に血小板および血栓が関与していることが強く示唆されている.本稿では急性心筋梗塞を中心に虚血性心疾患の各種病態と検査および血栓溶解療法や抗血小板療法の効果などについて概説する.
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