今月の主題 消化器疾患の治療法—1994年の再評価
膵・胆道系疾患
重症急性膵炎
吉田 憲司
1
,
竹内 正
1
1東京女子医科大学消化器内科
pp.126-130
発行日 1994年1月10日
Published Date 1994/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402902559
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ポイント
●重症膵炎の死因は,発症早期には循環不全,呼吸不全,腎不全,後期には敗血症が多く,その対策が重要である.
●早期重症膵炎の治療に最も重要なのが,水分・電解質管理である.
●重症膵炎には,intensive careによる全身管理が必要となる.
●抗酵素剤は初期より十分量を投与し,重症膵炎の場合にはDICに準じた量を持続点滴で投与する.
●胆石膵炎,重症膵炎には,予防的抗生剤投与を考慮する.
●重症膵炎の後期には,膵膿瘍をはじめとする感染がその予後を悪くする.
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