今月の主題 消化器疾患の治療法—1994年の再評価
肝疾患
肝細胞癌
山崎 隆弘
1
,
沖田 極
1
1山口大学医学部第1内科
pp.122-125
発行日 1994年1月10日
Published Date 1994/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402902558
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
ポイント
●小肝細胞癌に対するPEITの治療効果は外科的切除に匹敵するくらい有用である.
●進行肝癌に対してはTAEが行われているが,その限界も明らかになってきたことから,PEITの併用も行われている.
●高度進行肝癌に対しては,皮下埋込み式リザーバーを用いた抗癌剤動注療法が,QOLの面からも有用である.
●今後,免疫療法におけるBRM,放射線療法,温熱療法などの肝癌治療の再評価が必要である.
●肝癌には多中心性発癌の性格があることから,今後,肝癌予防が期待される.
Copyright © 1994, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.