今月の主題 消化器疾患の治療法—1994年の再評価
膵・胆道系疾患
胆嚢内結石症
石原 扶美武
1
,
柴本 由香
1
,
戸田 剛太郎
1
1東京慈恵会医科大学第1内科
pp.132-136
発行日 1994年1月10日
Published Date 1994/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402902560
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ポイント
●胆嚢内結石症の治療法は,近年各種治療法が開発されてきており,症例・病態に応じた最も適切な治療を選択すべきである.この際大切なことは,患者に胆石症およびその治療について十分な説明をすることである.
●無症状胆石は原則として経過観察でよい.
●コレステロール胆石例で適応に適う例は経口胆石溶解療法,ESWLを行う.
●症状の頻発する例,胆嚢に病変を有する例,黄疸や膵炎合併例,肝機能増悪例,大胆石例,胆石充満例などは外科的治療を行う.
●治療法選択に際しては,適応を考慮することも大切だが,無効例に対しては臨機応変に対応する.
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