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特集 肝画像の最先端
Case 1 パワードプラ法が肝細胞癌治療効果判定に有用であった1例―特にCTでの偽陰性例
A Case of HCC:Its Therapeutic Efficacy Well-Evaluated by Power Doppler Imaging
黒川 典枝
1
,
祐徳 浩紀
1
,
山崎 隆弘
1
,
沖田 極
1
Fumie KUROKAWA
1
,
Kouki YUUTOKU
1
,
Taka-hiro YAMASAKI
1
,
Kiwamu OKITA
1
1山口大学医学部第一内科
1The First Department of Internal Medicine, School of Medicine, Yamaguchi University
キーワード:
肝細胞癌
,
パワードプラエコー
,
治療効果判定
Keyword:
肝細胞癌
,
パワードプラエコー
,
治療効果判定
pp.69-72
発行日 1999年1月15日
Published Date 1999/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1427900010
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パワードプラエコー(以下PDI)が肝細胞癌の治療効果判定に有用であった1症例を報告する.患者は62歳,男性.C型肝硬変に合併したS3領域の18mmの肝細胞癌で,経皮的エタノール注入療法(以下PEI)を施行した.治療前のダイナミックCTではearly en-hancementを認めたが,治療後には造影効果を認めず,CT上は治療効果良好と判断した.しかし,治療前のPDIで確認した血流信号が治療後にも一部に残存していたため,この部を狙撃生検したところ腫瘍細胞の残存を認めた.同部にPEIを追加して血流信号の消失を確認し,治療を終了した.治療後22か月経過しているが,肝細胞癌の再発を認めていない.
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