図解病態のしくみ—肝臓病・15
肝癌
南部 修二
1
,
月城 孝志
1
,
渡辺 明治
1
1富山医科薬科大学第3内科
pp.2386-2400
発行日 1993年12月10日
Published Date 1993/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402902532
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原発性肝癌はわが国において最近10年間で著増している.第10回原発性肝癌追跡調査報告書1)によると,そのうち95.1%が肝細胞癌で,3.3%が胆管細胞癌であり,肝細胞癌がほとんどを占める.また一方では,肝癌の成因の研究,診断,治療の進歩には著しいものがみられる.本稿では,原発性肝癌のほとんどを占め,慢性肝疾患を診療する際に常に注意を払わなければならない肝細胞癌を中心に,その病態,診断,治療などについて述べ,胆管細胞癌についても概説したい.
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