今月の主題 閉塞性肺疾患の診断と治療
疾患概念と病因をめぐって
肺気腫症
川上 義和
1
,
別役 智子
1
1北海道大学医学部第1内科
pp.2029-2033
発行日 1993年11月10日
Published Date 1993/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402902457
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●肺気腫は形態学的定義に基づいているが,臨床的にはこの定義を裏づける所見が揃えば診断可能である.
●最近の胸部CTの発達により,無症状の肺気腫が発見されるようになり,これらの例では必ずしも1秒率の低下(閉塞性障害)はない.
●老齢者の増加により,肺気腫は主たる死因として急増している疾患である.
●喫煙と加齢が主たる原因であるが,肺胞破壊に至る機序は明らかでない.
●プロテアーゼ,アンチプロテアーゼ不均衡には,白血球や肺胞マクロファージが関与する.
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