今月の主題 閉塞性肺疾患の診断と治療
疾患概念と病因をめぐって
慢性気管支炎
山木戸 道郎
1
,
前田 晃宏
1
,
Wiwien Heruwiyono
1
1広島大学医学部第2内科
pp.2034-2036
発行日 1993年11月10日
Published Date 1993/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402902458
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●慢性気管支炎は「ほとんど毎日,少なくとも3カ月間,2年連続する慢性あるいは反復性の気管支における過剰の粘液分泌を有する状態で,気管支拡張や結核などによるものは除外される」に基づき診断される.
●病因として,素因,喫煙,大気汚染,感染,職業など種々の因子があげられているが,直接の原因は明らかでない.
●病理学的には,気管支壁の肥厚,気管支粘液腺の過形成などの所見が認められる.
●本症の診断は従来の定義に加えて,内視鏡により慢性びまん性の炎症所見を確認による.
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