今月の主題 消化性潰瘍治療の新展開
合併症と外科治療の現状
出血性潰瘍治療の現況
平尾 雅紀
1
,
腰山 達美
2
,
内沢 政英
2
1勤医協中央病院外科
2勤医協中央病院内科
pp.1740-1742
発行日 1993年9月10日
Published Date 1993/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402902287
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●出血性潰瘍に対する内視鏡的止血法の考え方として,初期・完全・永久止血というそれぞれのステップに対して明確な治療方針をもっことである.
●高張NaClエピネフリン液(HSE)局注止血法により緊急手術は21.7%から0.3%に激減させることができた.しかし,出血性潰瘍に対するHSE局注症例は減少していない.これは内視鏡的止血法の有効性を示している.
●出血性潰瘍の内視鏡的止血法を含む保存療法は,そのバックに手術療法があることが前提で成り立っている.
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