今月の主題 消化性潰瘍治療の新展開
合併症と外科治療の現状
潰瘍合併症は変化したか—外科の立場から
青木 照明
1
,
秋元 博
1
,
柏木 秀幸
1
1東京慈恵会医科大学第2外科
pp.1738-1739
発行日 1993年9月10日
Published Date 1993/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402902286
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●日本外科学会認定施設における消化性潰瘍手術例の5年ごと2回のアンケート調査結果を検討した.
●H2ブロッカーが使用されるようになった1982年以後,総手術例数は著明に減少した.
●潰瘍合併症に対する手術数も同様に減少しているが,非合併症例の減少がさらに著明なため,手術総数に占める割合は増加していた.
●潰瘍合併症のなかでは,穿孔症例の減少が出血症例の減少に比べ少なかった.
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