今月の主題 消化性潰瘍治療の新展開
治癒・再発に関する諸因子
胃・十二指腸潰瘍の再発に関係する因子
横山 善文
1
,
伊藤 誠
1
,
横地 潔
2
1名古屋市立大学医学部第1内科
2愛知県立尾張病院内科
pp.1724-1726
発行日 1993年9月10日
Published Date 1993/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402902282
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●消化性潰瘍の再発率は経時的に増加する.
●胃潰瘍の再発背景因子として年齢,喫煙,飲酒があげられる.
●胃角部,単発,線状,大きく深い潰瘍は再発しやすい.
●赤色瘢痕は白色瘢痕に比べ再発しやすく,非再発期間も短い.
●胃潰瘍の難治化と再発に共通する因子は,全身・環境因子よりも潰瘍そのものの性状である.
●消化性潰瘍の再発予防には,白色瘢痕になるまでH2ブロッカーを含む維持療法を継続することが重要である.
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