今月の主題 消化性潰瘍治療の新展開
治癒・再発に関する諸因子
喫煙,飲酒,食事は難治・再発と関係あるか
川野 淳
1
,
辻 晋吾
1
,
増田 栄治
1
1大阪大学医学部第1内科
pp.1728-1730
発行日 1993年9月10日
Published Date 1993/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402902283
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●喫煙,飲酒,食事は日常われわれが遭遇する因子であるが,粘膜防御因子に対する検討は比較的少ない.
●本稿では,各々の因子の粘膜血流に対する影響を中心に検討し,潰瘍の難治・再発への関わりを述べた.
●喫煙,飲酒ともに粘膜血行動態を障害することから,潰瘍治癒の遷延,再発に関与すると考えられた.
●食事の影響はまだ不明の点が多いが,最近話題になっている香辛料に含まれるカプサイシンの粘膜血流に対する影響を述べた.
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