今月の主題 糖尿病 1993
糖尿病のコントロールに必要な検査法とその進め方
血中ケトン体のコントロール目標値
堀田 饒
1
,
坂本 信夫
1
1名古屋大学医学部第3内科
pp.1445-1447
発行日 1993年8月10日
Published Date 1993/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402902218
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●ケトン体はアセトン,アセト酢酸,β-ヒドロキシ酪酸の総称である.アセトンは活用されることなく呼気,尿中に排泄され,通常,血中ケトン体といえば後2者を指す.
●血・尿中ケトン体レベルの高値は,糖尿病病態の増悪のみを反映しているのではなく,及ぼす影響因子は多彩である.
●血糖コントロール状況の悪化を把握するには,β-ヒドロキシ酪酸がよく,β-ヒドロキシ酪酸/アセト酢酸比の上昇は病状悪化を示唆する.
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