今月の主題 糖尿病 1993
糖尿病のコントロールに必要な検査法とその進め方
血中インスリンと血中および尿中C-ペプチドの診断と治療への応用
岩本 安彦
1
1自治医科大学内分泌代謝科
pp.1441-1443
発行日 1993年8月10日
Published Date 1993/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402902217
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
●血中インスリン(IRI)の測定は膵β細胞機能検査,特に糖尿病の補助診断や病型鑑別,特殊な糖尿病の診断,低血糖症の鑑別などに有用.
●血中C-ペプチド(CPR)はインスリンの代わりに内因性のインスリン分泌の指標となる.
●グルカゴン1mg静注後6〜10分の血中CPR,または朝食2時間後の血中CPRは,IDDM,NIDDMの鑑別の指標となる.
●IDDMの血中CPR測定には高感度測定法が有用である.
●尿中CPRも問題点を考慮した上で,IDDM,NIDDMの鑑別の簡便な指標となりうる.
Copyright © 1993, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.