今月の主題 心不全診療の新たな展開
心不全治療の最前線
機械的補助循環法
許 俊鋭
1
,
高本 真一
2
,
尾本 良三
1
1埼玉医科大学第1外科
2公立昭和病院心臓血管外科
pp.1058-1059
発行日 1993年6月10日
Published Date 1993/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402902129
- 有料閲覧
- 文献概要
●機械的補助循環法には大動脈バルーンポンプ(IABP)以外に静・動脈バイパス(VAB),左心バイパス(AAB),補助人工心臓(VAS)があり,流量補助ではVASが最も強力であるが,個々の患者の臨床状況に応じて適したものを選択すべきである.
●機械的補助循環は内科・外科の心原性ショック症例,および心臓移植待機症例にブリッジ使用される.心原性ショック症例の補助循環離脱率は45〜50%程度,長期生存率25%前後,ブリッジ使用では心臓移植率67.2%,移植後生存率77.7%である.
Copyright © 1993, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.