特集 身近に潜む心筋症を診る―進歩する診断と治療
[Chapter 5] 心筋症の治療管理
機械的循環補助
藤野 剛雄
1,2
1九州大学病院 循環器内科
2九州大学大学院 医学研究院重症心肺不全講座
キーワード:
心原性ショック
,
大動脈内バルーンパンピング(IABP)
,
循環補助用心内留置型ポンプカテーテル(IMPELLA)
,
VA–ECMO
,
補助人工心臓
Keyword:
心原性ショック
,
大動脈内バルーンパンピング(IABP)
,
循環補助用心内留置型ポンプカテーテル(IMPELLA)
,
VA–ECMO
,
補助人工心臓
pp.317-322
発行日 2024年8月1日
Published Date 2024/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika134_317
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★★心原性ショックの治療として,近年は低灌流所見を見逃さずに早期に対応することの重要性が提唱されている.心原性ショックに対する機械的循環補助は,近年さまざまなデバイスが登場し,病態や重症度,目的によって使い分けることが必要である.
★循環補助用心内留置型ポンプカテーテル(IMPELLA)は心原性ショックに対する経皮的治療デバイスとして近年使用が増加しており,有効性に関するエビデンスも蓄積されている.
★★植込み型左室補助人工心臓(LVAD)は心筋症に伴う重症心不全の予後と生活の質を改善する治療である.わが国でも長期在宅治療が開始され,LVAD治療の適応となる患者の幅が広がっている.今後はLVAD患者の遠隔期や終末期を支える社会体制の構築が必要である.
★★★:一般内科診療で必要な内容,★★:総合内科専門医試験レベルの内容,★:専門性の高い内容
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