今月の主題 心不全診療の新たな展開
心不全治療の最前線
心房利尿ペプチドとその分解阻害薬
松岡 博昭
1
1国立循環器病センター内科高血圧腎臓部門
pp.1056-1057
発行日 1993年6月10日
Published Date 1993/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402902128
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●心不全時には心房性ナトリウム利尿ペプチド(ANP)分泌が亢進しているが,ANPを投与するとさらなる利尿がみられる.
●心不全時のANPの代謝には酵素的分解が主体をなしている.
●ANP分解阻害薬は血中ANP濃度を高め,心不全治療薬としての有用性が動物実験や臨床研究において報告されつつある.
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