発行日 2004年9月1日
Published Date 2004/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2005017148
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23歳女.息切れを主訴とした.拡張型心筋症により心原性ショックに陥り,左心補助人工心臓(LVAS)装着術を施行し,補助開始後4ヵ月で心室細動に移行した.体循環への拍出はVASによって可能であるが,右心に関しては自己拍出不能で,右心停止+LVASというFontan手術後同様の血行動態を呈して既に19ヵ月以上が経過し,極めて稀な状態にある.現在,全身状態は安定して長期生存が可能となり,リハビリテーションを行いながら心臓移植待機中である.本例における循環維持,体位変換による補助流量の変化,また,他のLVAS症例も含めた運動耐容能について考察した
©Nankodo Co., Ltd., 2004