今月の主題 ウイルス肝炎ABC
ウイルス肝炎の治療と予防
C型肝炎のインターフェロン療法—適応と限界
日野 邦彦
1
,
妻神 重彦
1
,
加来 浩器
1
,
下田 和美
1
,
丹羽 寛文
1
1防衛医科大学校第2内科
pp.509-512
発行日 1993年3月10日
Published Date 1993/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402902031
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●C型肝炎に村するIFN療法の適応は,HCV抗体(第二世代)が陽性で,GPTの異常が認められ,かつ肝組織学的に慢性活動性肝炎と診断された例である.
●C型肝炎に対するIFN療法には限界があり,現在,最も有効率が高いと考えられる投与方法でもってしても,約40%前後の有効率である.
●組織学的に進展した症例やHCV-RNA量の多い症例,HCV genotypeがII型の症例の有効率は低率である.
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