Japanese
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特集 肝癌治療のupdate
Ⅰ.非手術的治療法の適応と限界
2.経皮的エタノール注入療法(PEI)
Percutaneous ethanol injection (PEI) in the treatment of small HCC:indication and therapeutic effect in 245 patients
江原 正明
1
,
福田 浩之
1
,
吉川 正治
1
,
杉浦 信之
1
,
税所 宏光
1
Masaaki EBARA
1
1千葉大学医学部第1内科
キーワード:
肝細胞癌
,
経皮的エタノール注入療法(PEI)
,
治療
Keyword:
肝細胞癌
,
経皮的エタノール注入療法(PEI)
,
治療
pp.1401-1405
発行日 1998年11月20日
Published Date 1998/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407903433
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過去15年間に小肝細胞癌245症例に経皮的エタノール注入療法(PEI)を施行した結果,PEIには以下の特徴がみられた.①侵襲が小さいため,重篤な肝不全例を除く大多数の肝細胞癌例に対し適応になる.②腫瘍径3cm以下の肝細胞癌に対し確実な腫瘍壊死効果を示し,治療後の局所再発は3年で4.7%と低率であった.③治療後の5年生存率は全例で54.2%であり,生存率に影響する因子として肝障害度が最大であった.主腫瘍の大きさ(2cm以下vs2.1〜3.0cm),組織分化度(高分化vs中・低分化)別では生存率に有意差がなかった.④治療後の肝内非治療部の再発率は初回治療時の腫瘍が単発で2cm以下では低かった.
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