増刊号 わかりやすいエコー法の臨床
腹部エコー法
疾患と腹部エコー図異常
胆嚢疾患—良性病変
松澤 一彦
1
,
竹原 靖明
2
1関東中央病院・外科
2関東中央病院
pp.358-363
発行日 1991年10月30日
Published Date 1991/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402901170
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●急性胆嚢炎
1)判読のポイント
胆嚢腫大が認められる.胆嚢の大きさには個人差がありこれのみにては判定できないが,壁の伸展が大切な所見になる.頸部には閉塞の原因となった病変(多くは嵌頓結石のストロングエコー)が描出される.胆嚢壁は均等な肥厚を呈し,その中央に帯状の低エコー(sonolucent layer)が現れることもある.内腔にはdebrisが現れる(図1).
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