増刊号 わかりやすいエコー法の臨床
腹部エコー法
アプローチと読み方の基本
エコーガイド穿刺—組織診断
真島 康雄
1
,
久富 順次郎
1
,
藤本 隆史
1
,
小野 典之
1
,
立石 行生
1
,
岩井 一郎
1
,
谷川 久一
1
1久留米大学医学部・第2内科
pp.292-296
発行日 1991年10月30日
Published Date 1991/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402901158
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最近の肝細胞癌患者数の増加と慢性肝炎のインターフェロン療法症例の増加に伴い,特に肝臓に対するエコーガイド下穿刺がきわめて頻回に行われるようになった1).超音波診断装置の進歩およびより安全な各種肝生検針の開発により,肝生検は以前にも増してより安全な検査法となっている.これからエコーを始めようとする内科医にとって,また特に盲目的肝生検を行っている内科医にとって,エコーガイド下肝生検法は患者さんのためにぜひマスターしていただきたい医療技術である.消化器領域ではエコーガイド下穿刺による組織診断はほとんどが肝生検についてであり,一部で膵生検も試みに行われているが一般的ではなく,未だ安全性に疑問もあるので本稿では肝生検について述べたい.
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