特集 一般医のためのエコー活用法
Ⅵ.末梢血管
エコーガイド下血管穿刺
田中 信大
1
1東京医科大学循環器内科
pp.446-448
発行日 2007年11月30日
Published Date 2007/11/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402103108
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中心静脈穿刺は,中心静脈栄養のルートとして,中心静脈圧測定・Swan-Ganzカテーテルによる血行動態の評価,ペースメーカーの挿入,透析用カテーテルの挿入など,さまざまな目的において必須の手技である.その穿刺経路としては,鎖骨下静脈,内頸静脈,大腿静脈があるが,一般的にはその合併症の発生頻度(表1,2)から鎖骨下静脈が選択される.合併症の発生頻度は術者の経験による差が大きいが,一方で多くの経験を有する術者であっても,ある一定の確率で合併症を生じる可能性がある.術者の経験の有無によらずに,少しでもその合併症の発生を減らすためには,エコーガイド下に穿刺を行うことが重要である.
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