今月の主題 臓器感染症と抗生物質の選択
その他の感染症の治療
MRSA感染症
小田切 繁樹
1
1神奈川県立循環器呼吸器病センター・呼吸器科
pp.1799-1802
発行日 1991年10月10日
Published Date 1991/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402901107
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ポイント
1)MRSA感染症は院内感染としてcom-promised hostに発症する.
2)MRSA感染症の対策では,この感染の拡大を未然に防止することが最も重要である.
3)感染源対策は本感染患者の隔離と保菌者のチェック・処理が中心となる.
4)感染経路対策は院内汚染の防止にあり,厳重な手洗いと適切な消毒剤の使用が中心となる.
5)術後患者を含むcompromised hostに対しては,抗菌剤の適正使用が要求される.
6)医療機関は医療従事者を啓蒙し,院内感染症対策委員会を設置することが急務である.
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