今月の主題 大腸疾患診療の新時代
大腸疾患診療:現在から近未来まで
炎症性腸疾患における在宅経腸栄養療法の将来
平川 博之
1
,
福田 能啓
1
1兵庫医科大学・第4内科
pp.1588-1590
発行日 1991年9月10日
Published Date 1991/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402901057
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ポイント
1)現時点では,在宅経腸栄養療法の適応疾患(炎症性腸疾患ではクローン病や放射性腸炎など)と適応薬剤(成分栄養剤,エレンタールのみ)が限定されている.
2)クローン病では,薬物療法による緩解維持が困難な症例があったが,在宅経腸栄養療法が再燃防止に有用であり,理想体重1kg当たり30kcalの成分栄養剤を摂取するよう努める.
3)成分栄養療法中は必須脂肪酸や亜鉛などの欠乏に注意する.
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