今月の主題 心不全へのアプローチ
心不全患者のケア
外来での生活指導
野村 雅則
1
1藤田保健衛生大学医学部・内科循環器科
pp.1422-1423
発行日 1991年8月10日
Published Date 1991/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402901020
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心不全とは,何らかの原因によって心臓のポンプ機能が低下し,身体の諸臓器が必要とする血液を供給できなくなった状態をいう.心不全はその経過より急性心不全と慢性心不全に分けられ,重症度分類としてはNYHA旧分類が一般に用いられる.
通常,外来治療の対象となる心不全患者は,急性期に入院治療を受け,状態の安定した患者,あるいは症状が未だ顕性化していない患者など,NYHA心機能分類I,II度の慢性心不全患者である.しかし,近年心不全治療は著しく進歩し,従来は入院治療が必要であった患者も外来通院での治療が可能となった.
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