臨時増刊特集 これだけは知っておきたい治療のポイント 第2集
III.呼吸器疾患
6.現代における肺結核
外来治療のポイントと生活指導
青柳 昭雄
1
1国立療養所晴嵐荘病院
pp.1848-1849
発行日 1978年12月5日
Published Date 1978/12/5
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402208174
- 有料閲覧
- 文献概要
はじめに
すぐれた抗結核薬が数多く登場して以来,肺結核症の治療は比較的容易になり,初回治療患者であれば病状が超重症であるか,副作用のため有力な抗結核薬が使用し得ないか,初回耐性などの症例を除けば治療6カ月似内に100%喀痰中結核菌は陰性化し,1カ月以内に約30%以上の症例が培養陰性化することが知られている.
したがって,現在肺結核治療の主流は化学療法であり,抗結核薬出現までに結核に対する重要な治療法であった大気,安静,栄養などの一般療法の価値は減少している.
Copyright © 1978, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.