今月の主題 今日の心不全診療
心不全患者ケアの問題点
生活指導
本田 喬
1
1済生会熊本病院循環器科
pp.666-669
発行日 1988年4月10日
Published Date 1988/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402221634
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心不全は,何らかの原因によって心臓のポンプ機能が低下し,体の各臓器が必要とするだけの血液を拍出できなくなった状態であり,その結果,労作時の息切れ,易疲労感,呼吸困難,肺うっ血,肝腫大,浮腫など,種々の自他覚所見を呈する一連の臨床症候群である.また,心ポンプ機能は悪化の一途をたどったり,固定したものではなく,適切な治療や生活指導によって改善することもある.したがって,心不全患者の長期管理にあたっては,心不全の代償機序,基礎心疾患の自然歴などを十分考慮して,きめ細かい生活指導を行うことが大切である.本稿では,主に慢性心不全患者の生活指導について述べる.
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