今月の主題 輸液療法の実際
電解質輸液の進め方
輸液製剤の分類と特性
清水 禮壽
1
,
平林 由広
1
1自治医科大学・麻酔科
pp.964-968
発行日 1991年6月10日
Published Date 1991/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402900905
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ポイント
1)血清電解質の測定および血液ガス分析に基づいて,体液の変化を的確に把握し,いくつかの輸液製剤を組み合わせることによって対処する.
2)輸液剤の選択に際して各輸液剤の組成,特徴および使用上の注意をよく理解しておく.
3)等張複合電解質輸液剤は細胞外液の補給に適している.
4)低張複合電解質輸液剤は水として本来の性質を保持している自由水の補給に適している.
5)糖質の補給にはブドウ糖を使用する.
6)酸-塩基平衡に異常がみられる場合には輸液剤のみで電解質異常に対処することはできない.
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