特集 実践-小児の輸液
輸液製剤の特徴と適応 アルブミン製剤
濱田 陸
1
,
幡谷 浩史
1東京都立小児総合医療センター 腎臓・リウマチ膠原病科
キーワード:
肝硬変
,
血液製剤
,
血漿交換
,
高ナトリウム血症
,
心不全
,
低血圧
,
肺水腫
,
腹水症
,
輸液療法
,
低アルブミン血症
,
Human Serum Albumin
Keyword:
Ascites
,
Hypernatremia
,
Hypotension
,
Heart Failure
,
Serum Albumin, Human
,
Liver Cirrhosis
,
Plasma Exchange
,
Pulmonary Edema
,
Hypoalbuminemia
pp.475-480
発行日 2021年4月1日
Published Date 2021/4/1
DOI https://doi.org/10.24479/J00648.2021208432
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<Key Points>(1)アルブミン製剤には「等張製剤(4.4%および5%製剤)」と「高張製剤(20%および25%製剤)」があり、前者は循環血液量減少性ショックや重症熱傷などで循環血漿量の補充に、後者は低タンパク血症に伴う腹水や肺水腫の治療に用いられる。(2)アルブミン製剤の使用により予後の改善が明確に示されているのは肝硬変に伴う種々の病態のみである。(3)アルブミン製剤の使用が不適切となる病態(栄養補給目的、頭部外傷後の初期輸液など)を把握しておく必要がある。(4)血清アルブミン値での投与目標はなく、あくまでも低アルブミン血症に伴う症状の重症度と病態からアルブミン製剤使用の判断を行う。
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