今月の主題 アレルギー疾患診療の実際
治療の基本
減感作療法の実際と有効性,今後の展望
石井 彰
1
,
可部 順三郎
2
1東京大学医学部・物療内科
2国立病院医療センター・呼吸器科
pp.280-285
発行日 1991年2月10日
Published Date 1991/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402900717
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
減感作療法は気管支喘息やアレルギー性鼻炎などのアレルギー性疾患に対し,その原因抗原を定期的に投与することで,原因抗原に対して“特異的”に固体の反応性を低下させ,症状を軽減ないし完治させる原因特異的療法である.
1900年,Curtis1)がブタクサ花粉症患者にブタクサ花粉を直接飲ませせる治療を試みたのが最初とされ,その後1911年,Noon2),Freeman3)が,アレルギー性鼻炎患者に花粉の抽出液を少量から漸次増量して注射する治療を試みて以来,減感作療法は広く臨床に用いられるようになった.
Copyright © 1991, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.