今月の主題 呼吸不全の臨床
呼吸不全のリハビリテーション
運動療法の実際
蝶名林 直彦
1
1虎の門病院・呼吸器科
pp.840-842
発行日 1990年5月10日
Published Date 1990/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402900217
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慢性呼吸器疾患には,病態の異なるいくつかの疾患が含まれるが,それらの共通の症状として「呼吸困難」ないし「労作時息切れ」が存在する.したがって多くの患者は,歩行や体動を嫌い,また必然性にせまられ運動したとしても,どの程度まで安全に行動できるのかという不安を常に持っており,そのまま放置すると日常生活における活動意欲も消失し,下肢筋力の低下をきたし,さらに悪循環を形成する.それを解決するために「運動療法」が存在し,また同時にそれらの疾患に対する運動処方について,その病態を考慮して述べる.
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